室内音響設計
(1)逆二乗特性の目標値設定
無響室とは、室内の音源から発生する音を外界の騒音から隔離させ、室内の反射音が無い理想的な自由音場をいいます。完全な自由音場においては、点音源から放射された音の音圧レベルが倍距離ごとに6dBの割合で減衰していきます。
この特性を逆二乗特性といいます。しかし、完全な自由音場とはならないため、音源からの距離が遠くなると逆二乗特性が成立しなくなります。この逆二乗成立距離が長いほど無響室の性能が良いということになります。

逆二乗特性が成立する範囲が、測定できる範囲ということになるため、測定対象物の大きさと測定する距離、及びその周波数から、部屋の大きさが決まってきます。また、測定対象物は部屋中央に設置し、仕上げ面 より4分の1波長(λ/4)以上離れていることが条件です。

Lは部屋中央から部屋仕上げまでの最短距離となるため、特に高さ方向に対しては、縦・横方向よりも距離がとれない場合が多いので注意が必要です。また、この逆二乗特性は、ISOにより規格化されています。
(2)吸音構造の決定
上記式のように、逆二乗特性が成立する範囲は、室内の平均吸音率により決まってきます。すなわち反射音の少ない理想的な自由音場をつくるためには、出来るだけ広い周波数範囲にわたって、吸音率が出来るだけ1.0に近い吸音構造にすることが必要です。
| 無響室の吸音構造として一般的に使われるものは、右図のようにグラスウールを成形して金属フレームをまわしたユニット(吸音楔)です。簡易無響室の場合は、グラスウールを積層し表面 にクロスを貼る、平面吸音構造が使われます。 | ![]() |
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