上下階への遮音補強を施し、ビル内に理想の保育園が完成しました!
2022年10月東京都港区南青山に、真のモンテッソーリ教育を実践する「ククリ・モンテッソーリ子どもの家」が誕生しました。
100年以上の歴史を有し、世界中で愛され実践されてきたモンテッソーリ教育。
そこには、人間にとって最も基礎的で大切な「幸福に生きる力」を、子どもが自ら開花させることができる重要なヒントが詰まっています。
このたび代表の相馬様に取材させていただきました。
100年以上の歴史を有し、世界中で愛され実践されてきたモンテッソーリ教育。
そこには、人間にとって最も基礎的で大切な「幸福に生きる力」を、子どもが自ら開花させることができる重要なヒントが詰まっています。
このたび代表の相馬様に取材させていただきました。
-
真のモンテッソーリ教育を提供するために独立を決意ビルの内装および遮音補強をご依頼ククリ・モンテッソーリ子どもの家 様は2022年6月にお問い合わせいただき、8月にご契約いただきました。
相馬様の知人である設計士様の下、弊社は施工を担当させていただきました。
同年9月26日に着工し、10月末日に完工。
約100㎡の室内は、自宅のリビングを思わせるような落ち着きのあるアットホームな雰囲気になりました。 -
人格形成の根本である、2歳半〜6歳の子ども達のために子育てを通し、モンテッソーリ教育に出会いました。
日本国内でも注目されているモンテッソーリ教育ですが、利潤を追求するあまり、正しく教育されていない園も往々にしてあります。
「子ども達のために、真のモンテッソーリ教育を提供したい」一心に長期間の研修を経て資格を取得し、他園での実践を経て独立に至りました。 -
教育を支持する設計士さんの下、環境スペースに依頼を決定下階に飲食店、上階にオフィスがあるため、遮音補強が求められる2022年1月から物件を探し、同年6月に今の物件が見つかりました。
騒音や振動、お子様の安全の観点から、ビルに保育園をつくることは簡単ではありません。
数多くのビルオーナーさんと交渉しては断られてきました。
しかし現在のビルオーナーさんは「上下階への遮音補強がなされれば大丈夫」と快諾していただいたのです。
立地もさることながら、ビルオーナーも協力的です。
物件の目星が付いたところで設計士さんにも現調いただきました。 -
工事前の様子 円滑なコミュニケーションと柔軟な見積もりが好印象設計士さんは当園の運営や教育方針、ビルの事情によく理解を示していただけました。ご自身のお子様がモンテッソーリ教育を受けていたため、園への理解もあり、こちらの意図することを汲み取っていただけます。今回の内装工事では上下階への遮音補強が条件です。
設計士さんに”音”に精通する会社を探していただきました。
相談先3社の中に、環境スペースがあったのです。
話しやすくスピード感があることに好感を覚えました。
予算に対しても都度、調整してくださり、コストと工事手順も明瞭です。層が薄い天井裏と床への遮音補強を行うことに合意し、依頼を決めました。 -
設計時に大切にした2点を考慮し、思い描いていた理想の空間が完成
工事中の様子(入り口付近) モンテッソーリ教育に欠かせない2大要素設計施工にあたり、守ったことは以下の2点です。
・子供にとって教具が魅力的に見えること
教具が引き立つようにシックなデザインへ
・自宅の延長であること。
子どもたちが生活の場として落ち着き、集中できるような空間と素材感
この2点は欠かせないものとし、2022年9月から工事を進めていただきました。
-
遮音補強のため、少々上げた床 理想の空間に大満足工事は設計士さんと環境スペースにお任せし、私は開業準備を進めました。
区への各種届出や申請なども大変な場面が多々あり、環境スペースに相談することもありましたが、担当者も丁寧に対応していただきました。
近隣からの苦情は一切なく、10月末日に無事に完成。
理想の空間に「本当に良いものができた!」と心から満足しています。
11月3日に開園記念の講演会と説明会を開催。
12月末ころから稼働を開始しています。 -
教育に最適な環境を維持し、子どもたちと向き合って参ります。保育園の型に縛られない、「柔軟さ」に感謝稼働から3カ月経った現在、上下階への音漏れはなく、ビルオーナーさんも納得いただいております。
ピアノも特別に許可をいただき、 1日10〜15分ほど演奏しています。音にさいなまれることなく安心して運営できるため、工事して本当に良かったです。
「子どもたちも教育内容と環境に親しんでいる」と親御さんからお声をいただきます。モンテッソーリ教育は一般的な一斉保育とは異なります。保育園という既成概念に縛られず、柔軟に対応していただいた環境スペースに依頼して本当に良かったと思います。 -
子どもが安心し、かつ成長できる環境を整え、維持していく「ククリ」とはギリシャ語で「繭」の意味です。蚕などの幼虫にとって、繭は自らの手で創り出す完全な成育環境であるといわれています。大きく変化を遂げる幼児期にこそ、ひとりひとりに適した最適な環境が必要であり、それはまるで「繭のように自ら成長する力を守り育むものでありたい」との願いを込めています。このたびモンテッソーリ教育を行う場として、素晴らしい空間が出来上がりました。今後も環境を整えて、子どもたちととじっくり向き合って参ります。
※取材&記事作成:川名